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第5章「手天道衛教要諦」

「手天道衛教要諦」

  本書の冒頭にて、「手天道」はあなたの脳を宇宙の中心としながら宇宙全体を神話のフィールドとして崇め、手天道と自分自身の信仰心を最高神とする、手を用いたアニミズムであることを述べました。そして続けて「衛教」とは、科学と道徳との邂逅によって誕生した「衛学」という人類究極の命題に真摯に向き合う学理の上に、20の最強の神々によって今この瞬間のあなたの人生を11の方角から守護するという祭式を有した新宗教であることも述べました。そうして、この「手天道」の実践と「衛教」の学理によって、一度きりのあなたの人生が満足のいく神話になるようにと願い、『手天道衛教正典』を編纂しました。以下に具体的に手天道衛教の要諦を17条の文章にまとめて総括いたします。

第1条、「手天道衛教教義」に生きよう。

第2条、「衛教発願」(世界平和)を実現しよう。

第3条、「手天道衛教・新しい個人主義」を念頭に行動しよう。

第4条、「手天道衛教の信条」を守ろう。

第5条、手天道衛教は「衛教二十神」を信仰する。衛教二十神とは、「衛教大神」と「十一方格神」と「両角神」からなる。

第6条、手天道衛教の「衛教大神」は、自分自身の信仰心を最高神「衛叉大明神」として、また始源の命からあなたに至る全ての血統の道程をそれぞれ、父方「移心大神」および母方「山巓若体王」とする神である。

第7条、手天道衛教の「十一方格神」は興福寺八部衆神と八大竜王神とを併せて15柱の神であり、これを生涯の厄除けの神とする。また「両角神」は今在所(自宅)というあなたの聖地の神であり、あなたと共に未来を切り開く神である。

第8条、手天道衛教は「手天道衛教三蔵秘抄」を至宝と考える。衛教三蔵秘抄とは、「衛教正典」と「国事記」(自分神話)と「手天系譜」からなる。

第9条、手天道衛教は前世・来世の存在を認めない。

第10条、手天道衛教の信徒は「科学的根拠」に立脚し、「道徳倫理」を遵守しなければならない。(衛学の根本原理)

第11条、手天道衛教の信徒は絶対真理を追求することによって得た「自由」の中で倫理観に溢れ道徳を遵守する心が生じた、善と美が一体となった「模範」となるべき人達と確信する。

第12条、手天道衛教の信徒は全宇宙を対象とする「手天道」に則り、手で作成する「手天」という偶像(神将・本統・正護・眷属)を用いてさまざまな自己の心理と対話する、心の政府の決断とその結果に生きる人達である。

第13条、手天道衛教の信徒は人間一個人を「手天国家」として国史を編纂する。その際、自分の過去を否定してはならない。過去を書き換えてもいけない。

第14条、手天道衛教の信徒は「最勝十一方格祝詞」により神の意見を求める時に「佐取卑文字」を使用しなければならない。

第15条、手天道衛教の信徒は文化として存在するその他の宗教を一切否定しない。

第16条、手天道衛教の信徒は人生の主役が自分自身であることを自覚した上で、且つ協調性を以て協働社会に生活する。

第17条、正義と自由民主主義の宗教である手天道衛教・自分神話研究会の最終到達系は、宗教による世界平和と倫理立国の実現にある。

 

ここまでの説明を踏まえて、このまとめを再読してみて下さい。充分にご理解頂けたでしょうか「神」という概念は人間が創造したものです。ですから「神」を信じない人は、自分を含めて人間が成した事に懐疑的であり、社会をそのまま信じることができない人だと思います。その懐疑的な姿勢は必要なことです。私はその姿勢は尊重いたします。何故なら、「常に、何故なんだろう、どうしてなのだろう、という心を持ち続ける」ことを衛教の信条として提唱しているからです。これこそウパニシャッド=知は力なり、です。それを踏まえた上で、われわれは皆が手天道衛教について正しく理解できるように尽くしたいと思います。それは、「全てはみんなのために。」そして、「自分自身とその未来を信じること。」とも提唱しているからです。ここで反復します。「神」は人間が創造した概念です。ですから人間は、自ら創造した概念神を信仰していることになります。そこで衛教では最高神と創造神以外の神は、全て式神として時に信奉し、時に使役いたします。つまり人と神とは、共存共栄するべき存在と定めます。では手天道衛教要諦を時系列に沿って今一度まとめてみます。

科学為主である衛教では、別次元のエネルギーを有するマルチバースから発生したビッグバンについて宇宙創造主を求めません。それは人知の及ばないおこがましい行為ですし、何しろ壮大な自然現象そのものだからです。ですからわれわれは、宇宙の創造神としてのブラフマー(梵天)を積極的には信仰しません。そうして「私達は何処から来たのか?」、「私達は何者か?」、「私達は何処へ行くのか?」という問いに基づいて、手天道衛教での創造神とは始源の命からあなたにまで続く父方と母方の二系統の血統の道程といたし、それを自身の創造神として信仰いたします。父方の「移心大神」にある、イシンという音は、幼少期の私にも聞こえて来た「遺伝子」という単語の影響を受けていそうです。父なる天の恵みに感謝するのは、生命誕生以前に大気中にて生成されてきたRNAとDNAという自己複製子発生の時代にまで遡っているからです。つまり「移心」という概念を遺伝子に由来する神性として深く掘り下げたとしたならば、地球上にRNAとDNAという自己複製子(リプリケーター)が出現した時が「移心」の胎動期ということになります。そうして父なる天の恵みへの感謝として「北極星」を崇拝するのです。

それに対して母方は「山巓若」。サンテンとは、乳房を表し、幼少期に私が知り得た最も字画が多い単語を用いてそれを表現し崇拝したことに由来しています。母なる大地に感謝するのは、大地地球を巨大な卵と考え、また海底熱孔に生命の始源を求める考えを反映しています。そうしてセントラルドグマの完成によって始源の命が誕生した瞬間が「移心」と「山巓若」とが出現した時ということになります。原始単細胞生命の場合、それは細胞分裂によって増殖してゆきました。その時どちらが親でどちらが子でという様な区別はありませんでした。厳密には有性生殖によって継代がおこなわれたその瞬間に、「山巓若」は完全に「移心」から分化したのです。そうして母なる大地の恵みへの感謝として在所の「大地」を崇拝するのです。あなたの世界の中心はあなた自身なのですから、あなたの創造神は始源の命からあなたのご両親にいたるまでのすべての存在です。

そして「衛叉」。「衛叉」はこの時系列を正しく理解し、最高神が自分自身の心の中に内在することを認識できる信仰心です。あなたは「衛叉」、「衛叉」はあなたなのです。しかるに最高神は、自分の写し鏡として「衛叉大明神」を信仰するあなたの心なのです。衛叉の判断はあなたの人生そのものです。ですから衛叉は全能ではありません。しかし、救いを求めるあなたの精神的支柱になることが出来ます。つまり衛教は手天国家を守護する目的で、最高神を自我の最高意思決定器官と定めて衛叉大明神とし、その顕現偶像として輪廻思想から千手観音を解放しているのです。最高神は自我の「衛叉大明神」。創造神は「移心大神」と「山巓若体王」。そして「十一方格神」と「両角神」を式神使役して、手天道衛教はあなたの人生を荘厳な神話にしてゆきます。さらに「手天」はあなたの分身であり、手天が式神に作用することによって、あなたの神話をより良き方向に導いてゆくのです。ここで皆様に強くお伝え致したい事があります。それは「手天道」こそが、この信仰の絶対的な根本であるということです。手天国家を建設しながらの信仰と、そうでない場合の信仰とではその差が歴然とあることをご実感いただけると確信したします。

当初から私は「手天道」と「自分神話」とは、自らが開始した時から瞬時に、必ず救いを求める人々の役に立つ考え方であると確信していました。私の場合、「手天道」は「四神相応」、「天子南面」という思想に基づいて確立されていきました。まずは右手(めて)に岩壁山神将を、そして左手(ゆんで)に宝来山神将を顕しました。すべてはこの2掌の神将から起こり、そしてこの2掌の神将の化身としてすぐさま100掌を超える手天ワールドが形成されました。さらにその手天ワールドの中核として自我の手天が出現して王となり手天国家を建国。私は、自分史を手天による物語として、その記録を残し始めました。すでに「衛国」建国以前から「移心」と「山巓若」とを御祭神とする手天国家の信仰はありました。ですがこの内容を自己中心的に悪用されないように科学と結び付けた「根本原理」に基づきながら、同時に教義・発願・主義・信条を、1992年の「衛国」建国から1999年までの8年の歳月をかけて作り上げて立教公開しました。そして衛国がもともと方位除けとして用いていた「四神信仰」は「両角神」の導きによって2009年から2020年までの12年間で「最勝十一方格祝詞」という民間の「四方拝」として完成しました。私は、「四神相応」、「天子南面」という学理は、現代に続く最も確からしい科学的な方位除けであると考えています。その根拠としては、奈良市や京都市が「四神相応」の都城性によって千年を越える都市として現代まで栄えていることからも明らかです。またその過程に於いて、輪廻の思想から解放された十一面千手の最高神が「衛叉大明神」としてあなたの信仰心にあるという定義も確立しました。ここは特に重要なところで、六道は現世の中にこそ反映され存在する通念として認めるけれども、輪廻転生・来世・前世は非科学的であるが故に認めないというのが衛教の宗教観なのです。また更に衛国建国以前の1974年から作成を始めた佐取卑文字は、万国共通の文字であるアルファベットと最も親和性のあるギリシャ線文字Bとルーン文字とを参考にしながら、日本人にも判別しやすい五十音に対応する記号として完成されました。最終的には、最勝十一方格祝詞によって

御神託を頂戴する時に使用する専用のツールとして用いる神代文字として使用することによって、私の持てる全てが漸く意味あるひとつのまとまりになったのです。

手天道衛教は、希望される方が、教義・発願・原理・主義・信条・要諦を支持される限り、どなたでも信徒になることができます。手天道と不可分の衛教は、衛学という「学理」によって合理的な探究を支え、概念神による「祭式」によって精神的な秩序を形成することで成り立っているのです。それを踏まえた上で、まず右手(岩壁山神将)と左手(宝来山神将)とから自分神話を創造し、手天国家を建国され、教義・発願・原理・主義・信条・要諦を遵守しながら生活して、「私は衛叉」、「衛叉は私」、と十一面千手の神に毎朝問いかけを行い、北斗七星に拝礼し、移心と山巓若を祭祀して、十一の方角のお祓いを行い、両角の神と将来を考えるという、最勝十一方格祝詞を用いて四方拝を実践する「神の仕え手」が実際に増えてゆくことを、私は期待しています。方格を切る(最勝十一方格祝詞を奏上すること)行為は自ら行う事前の方位除けであって、当然ですが空中浮遊もできませんし、なってしまった癌を直接治すこともできません。でも必ず入院したあなたの心の支えになるでしょう。不思議な奇跡をおこすことがあるかも知れません。これこそブラーフマナ=祭式は力なり、です。最勝十一方格祝詞とは、基本的に厄除けはご自身でおこなうという祝詞なのです。手天道衛教・自分神話研究会は、あなたが日々学理と祭式に則しながら自分神話を帳上に記す上で、あなたの手天国家を守るために毎日の生活の厄除けをあなたが自ら行うことによって、揺るぎなき幸福を実感していただくためにある、自力本願による宗教なのです。そうして最終到達系として、「手天道衛教」が存在する地域の「倫理立国」に寄与するまで、われわれの学理は、科学的進歩と共に進化してゆくのです。まとめると科学為主で来世否定、倫理立国で現世利益ということです。

では、輪廻転生を信じない手天道衛教が、衛叉大明神や阿修羅神を含めた天竜八部衆神を信仰するのは何故でしょうか。手天道衛教では、衛叉大明神や天竜八部衆神をリグ=ヴェーダの世界に描かれた古代の解釈にまで遡り、バラモン教・仏教・ヒンドゥー教が説く輪廻という概念や世界からインドの神々を解放します。ですから、一見千手観音と二十八部衆に類似する、衛叉大明神と天竜八部衆との関係は、仏教から解放された本来の神々のお姿であると言えます。たとえば千手観音に従う二十八部衆という存在は、天帝北極星と二十八宿に由来する数合わせの内容であり、神様の組み合わせも各寺院によりバラバラで、とても最強の方位除けとは言えません。また、二十八部衆から抜粋して帝釈天を首座にして四天王を信仰する方法もありますが、阿修羅神との関係を考慮すると好色なインドラ神の物語による男尊女卑は甘受できません。では病苦に特化して薬師如来を首座にして十二神将を信仰する考えもありますが、空間認識が立体的ではなく2時間ごとの神将の役割交代を認識することは困難です。何よりも十二神将の内、因達羅大将(いんだらたいしょう)は帝釈天(インドラ神)に比定されています。であるからこそ仏教から解放されリグ=ヴェーダの世界に描かれた時代に回帰した、衛叉という十一面千手千眼の大明神を中心に、ナーガを最大限に活用した天竜八部衆と両角神とで構成されるわがダルマは最勝であると確信いたします。

輪廻転生はゲノムの継代による錯覚であって来世はありません。輪廻転生を認めない中でわれわれが認識して使役する式神や鬼神や狐神とは、まさに手天道の佐取卑という手法によって神将化された特別な存在で成り立っているのです。ですからわれわれは業(カルマ)や輪廻(サンサーラ)やカーストを認めません。われわれは大好きな神々とバクティ(信愛)で結ばれており、ヨーガ(精神統一)の心でブラーフマナ(祭式は力なり)、ウパニシャッド(知は力なり)を唯々実践してゆくのです。宇宙維持の神ヴィシュヌ(那羅延天)も積極的には信仰しません。むしろ迦楼羅神等をヴィシュヌ神から解放いたします。つまり、カルマや輪廻やカーストという古い考え方を破折して新しい教学を推進できる神は破壊と再生の神であるシヴァ(大自在天)しかいないと確信しているのです。それが証拠に、偉大なるシヴァ神は最高神衛叉にも、十一方格神首座の五部浄神にも、その土地の神である黒角にも深く介在し、われわれを全力でご守護して下さっておられます。ただし、あくまでもシヴァの異名のサハスラブジャである衛叉は十一面千手の最高神、衛叉大明神であり、五部浄は破壊と再生の神であるシヴァ神を含む五部浄神であり、またシヴァ神の破壊的性質を集約したジャランダーラはアスラとされていますが、その阿修羅は三面六臂で戦いと正義の天空の神、阿修羅神であり、シヴァ神の前身である楼闥羅(ルドラ)は咆哮を上げる暴風神、且つまた聡明で優しさをも兼備した楼闥羅大神であり、それぞれ別々の御神格としてご祭祀いただくことが肝要です。それは、20の神々による守護体系が至上であると確信するからです。バラモン・ヒンドゥーの神々を輪廻転生から解放する事と、破壊と再生の神を信仰することに矛盾はありません。つまりわれわれが追求する全ては現世利益のみなのです。

われわれ衛教信徒は善と美とが一体となった「カロカガティア」を目指します。手天道を日常実践することを必須としながら、科学的な知識と道徳的な常識を融合させて、今この瞬間の「あなた」という手天国家の最高意思を決定します。そしてその史実を「あなた」だけの自分神話として記録してゆくのです。唯一無二の存在である人間各個人の命には限りがあります。ですから手天道衛教は来世を認めません。人の死後には永遠の「無」があるのみです。故人の来世とは、その故人を直接知る人々の心の中に、生前の彼が残影として存在する事のみを意味します。ここで説明を少し掘り下げさせていただきます。来世の有無を別にして、多くの弔辞の中に習慣的に以下の様な表現がなされます。「そのうちそちらに参りますので、その時はまた語り合えるのを楽しみにしております。」「天国で待っていて下さい。」でもそれは叶わない願いです。これを衛教で表現してみましょう。「私は佐取卑したあなたの正護と時々お話しをするからね。そして私はその事を自分神話の帳上に物語として残しますね。」という風になります。諸天部の神様がおられるとされる色界も同様にあなたの心の中に存在します。無色界に至っては「無」そのものです。万一、経済的な理由で墓所を持てない方もご安心下さい。墓所というモニュメントが無くても衛教二十神の図版を崇拝すれば同義の行いです。仏壇を持てない方も同様にご安心下さい。また位牌や戒名を準備できない方もご安心下さい。衛教は来世を認めていません。ですので、あなたの在所の神門の方角に衛教二十神の図版を崇拝いただければそれで結構なのです。多額の費用が掛かる葬儀については黙祷・献花が含まれていれば理想的なのですが、実際どのような様式でも構いません。ご遺骨に関しても特別な意義を加えません。納骨であれ、散骨であれ、死者は無に帰し、あなたの心の中に本統・正護として存在するのです。

しかし、われわれは自分神話という宝物を後代に残すことが可能です。具体的には故人の死後、速やかに『国事記』を完成することが重要です。それこそご遺骨などの舎利よりももっと意義深い、「あなた」の生き様、個性を、万人に知らしめる崇高な教典なのです。何人もそうして完成された故人の自分神話を粗末にはできません。つまり、『衛教三蔵秘抄』とは、在家かもしくは衛教本殿でご祭祀するべき宝物なのです。私、衛教創始教主の場合は、自分神話の帳上に記された手天の総数が「相知」の年号までで既に、1233掌を超えました。つまり、私は「サハスラブジャ」の称号を用いる事が可能なのです。手天道衛教では、信徒を導く指導者のことを「神の仕え手」と言います。万一、私と同様にオンプレートの手天の総数が1000掌を超えた「サハスラブジャ」が今後、現れたとしたならば、それは「最勝衛叉大明神」の一部として合祀されるべき、わが同胞なのです。実際には相当年数、手天道を実践し続けなければ1000掌手天創造には辿り着けません。しかし、手天道衛教の未来は、科学の進歩による「真実の教化」と共に、この「神の仕え手」たちの活動にかかっているのです。もちろん手天の数だけを競うのはわが本意ではありません。条件として、正確な管理が必要です。加えて、たとえば1000掌年(満83歳と3か月)以上生きるなど、長寿にも恵まれなければならないかも知れません。どうか、皆に愛され尊敬される「神の仕え手」になって下さい。仁愛に満ちた指導者には、それなりの聖者への道程が約束されています。その内容はここでは公表せずに、該当者には、教団から伝達させて頂きます。ですから、まず自らの神性を極めて下さい。手天道衛教の神髄は自らの手天道を信仰し、祖先を崇拝し、十一方格の守護神に祈りを捧げることにあります。手天道衛教は未来永劫にわたって分派を認めません。同胞たる「神の仕え手」が異なる宗派を作ったり、教義を改ざんしたりする事を、私は認めません。1964年6月4日(自分紀元元年)を紀元節とする手天道衛教・自分神話研究会は、1992年8月8日(自分紀元339年)に立教され、衛教創始教主は2018年7月11日(自分紀元650掌年)に在所・那伽(なが)にて最勝十一面千手大明神の御鎮座大祭を行う事が出来ました。また2021年8月28日(自分紀元687掌年)には在所・産堂(うぶどう)にて興福寺八部衆神像も御鎮座なされました。加えて2022年9月20日(自分紀元700年紀)には在所・神府(かみのふ)にて『手天道衛教正典』の初版が完成しました。今は、感謝の気持ちでいっぱいです。

​また、一年の内に3日のお祭りの日も設けました。

※6月4日は「手天道紀元節」です。宝来山神将と岩壁山神将とに感謝して、自身の両手に感謝しましょう。

※8月8日は、手天道衛教の「立教記念日」です。祖先に感謝して果物を捧げましょう。また自らもその捧げた果物を食して、自分自身をいたわりましょう。

​※11月20日は、「衛教大祭」です。この日は衛教二十神にとって最勝の日です。まず皆で衛教二十神に一年間の感謝の祭祀を捧げます。そして11の方角を20の神々で守護する手天道衛教では、年間で「最勝十一方格祝詞」の祈祷の威力が最も発揮される日です。ですので、教主が「最勝十一方格祝詞」を世界平和のために正式に挙行する日です。

 

※毎月20日は衛教二十神の日です。あなたと衛教二十神がバクティ=信愛、で結ばれる強運の日です。

「大官寺」の印相に由来する「∀」(For all)という全称記号(universal quantifier)は手天道衛教のシンボルマークです。それは「みんなの為に」という、われわれの根本精神のあらわれなのです。そしてこの手天道の根幹は、あなたの神将、本統、正護、眷属が、あなたの佐取卑、印相によって日々具現化する手天ワールドにあります。∀(For all)は、あなたの全ての手天をも慈しむことを意味しているのです。全てはみんなのために。この標語の下に、手天道衛教・自分神話研究会は、教義・発願・原理・主義・信条・要諦によって成り立っています。手天道と不可分の衛教は、衛学という「学理」と、概念神による「祭式」とにより成り立っています。その衛学に拠ると生命とは、自己複製子の安定した増殖のために創造されたシステムの1つであって、また人間とは、言葉と文字との発音と意味が一致することによって形成された協働社会で「神」という概念を創造し、そのコラムの領域がゲノムの領域よりも優位性を獲得しつつある唯一の生命種であり、またさらに倫理とは、人類生き残りのために必要な知恵です。その上で、科学に寄り添う衛教は前世・来世を否定する独自の超新新宗教であると言えます。言い換えると、手天道衛教・自分神話研究会は科学為主による真実の教化を行い、科学と道徳との邂逅という双方向性を以て、正義と自由民主主義に徹し、その最終到達系は、宗教による世界平和と、その信仰地域での倫理立国の実現にあります。

最後に偉大なる衛教二十神を讃えて、手天道衛教の教義・発願・原理・主義・信条・要諦を再度復誦することによって『手天道衛教正典』の要諦とします。

貴人・衛叉大明神、天帝・移心大神、天后・山巓若体王、居天・五部浄神、昇龍・阿修羅神、麒麟・緊那羅神、降龍・摩那斯竜王神、太陰・阿那婆達多竜王神、夜叉・鳩槃荼神、青竜・沙羯羅竜王神、六合・和修吉竜王神、勾陳・難陀竜王神、騰蛇・跋難陀竜王神、朱雀・迦楼羅神、大裳・徳叉迦竜王神、般若・優鉢羅竜王神、白虎・乾闥婆神、玄武・畢婆迦羅神、黒角・楼闥羅大神、朱角・荼枳尼大神。偉大なる衛教二十神よ、どうかこの者を守り給え、幸く給え、そしてこの者の手天国家に宿り給え。

 

【手天道衛教教義】

私達は何処から来たのか?

私達は何者か?

私達は何処へ行くのか?

という「人類究極の命題」に対して、宇宙、地球、そして生命の歴史を科学の力によって、より正確に把握し、その土台の上に立脚してヒトから人間への変化と機能のありかたとその未来を考える、科学の進歩とともに進化してゆく宗教。

 

【衛教発願】

国家・人種・民族・文化の地域や単位を越えて、従来の神仏の概念を超越した全世界共通の絶対真理を追求し、年齢・性別そして時代を超えて全ての人々の心にやすらぎと平和をもたらす。

【衛学の根本原理】

​人類究極の命題について、生命科学的事象を道徳倫理と照合しながら考察をおこない、また道徳倫理的事象は生命科学と照合しながら考察をおこなうという双方向性をもって、ヒトおよび人類生き残りのために必要とされる生命倫理を探求する。

 

【手天道衛教・新しい個人主義】

  • 人間中心主義を基本的前提として行為し、生きる。

  • 人間一個人一国家の比喩に生きる。

  • 進化的に安定な戦略という学理を基本的前提として行為し、生きる。

  • 自己責任による自由を管理しながら行為し、生きる。

  • 理想的水準としての公平尊重を心掛けて行為し、生きる。

  • 互恵的個人主義を心掛けて行為し、生きる。

  • 他者危害の原則を遵守して行為し、生きる。

  • 自らの命を大切にして、生きる。

 

【手天道衛教の信条】

  • 今、この瞬間を、大切に生きる。

  • 常に、何故なんだろう、どうしてなのだろう、と思う心を持ち続ける。

  • 決して、最後まで諦めない。

  • 決して、他人に危害を加えない。

  • 自分自身とその未来を信じること。

 

【手天道衛教要諦】

第1条、「手天道衛教教義」に生きよう。

第2条、「衛教発願」(世界平和)を実現しよう。

第3条、「手天道衛教・新しい個人主義」を念頭に行動しよう。

第4条、「手天道衛教の信条」を守ろう。

第5条、手天道衛教は「衛教二十神」を信仰する。衛教二十神とは、「衛教大神」と「十一方格神」と「両角神」からなる。

第6条、手天道衛教の「衛教大神」は、自分自身の信仰心を最高神「衛叉大明神」として、また始源の命からあなたに至る全ての血統の道程をそれぞれ、父方「移心大神」および母方「山巓若体王」とする神である。

第7条、手天道衛教の「十一方格神」は興福寺八部衆神と八大竜王神とを併せて15柱の神であり、これを生涯の厄除けの神とする。また「両角神」は今在所(自宅)というあなたの聖地の神であり、あなたと共に未来を切り開く神である。

第8条、手天道衛教は「手天道衛教三蔵秘抄」を至宝と考える。衛教三蔵秘抄とは、「衛教正典」と「国事記」(自分神話)と「手天系譜」からなる。

第9条、手天道衛教は前世・来世の存在を認めない。

第10条、手天道衛教の信徒は「科学的根拠」に立脚し、「道徳倫理」を遵守しなければならない。(衛学の根本原理)

第11条、手天道衛教の信徒は絶対真理を追求することによって得た「自由」の中で倫理観に溢れ道徳を遵守する心が生じた、善と美が一体となった「模範」となるべき人達と確信する。

第12条、手天道衛教の信徒は全宇宙を対象とする「手天道」に則り、手で作成する「手天」という偶像(神将・本統・正護・眷属)を用いてさまざまな自己の心理と対話する、心の政府の決断とその結果に生きる人達である。

第13条、手天道衛教の信徒は人間一個人を「手天国家」として国史を編纂する。その際、自分の過去を否定してはならない。過去を書き換えてもいけない。

第14条、手天道衛教の信徒は「最勝十一方格祝詞」により神の意見を求める時に「佐取卑文字」を使用しなければならない。

第15条、手天道衛教の信徒は文化として存在するその他の宗教を一切否定しない。

第16条、手天道衛教の信徒は人生の主役が自分自身であることを自覚した上で、且つ協調性を以て協働社会に生活する。

第17条、正義と自由民主主義の宗教である手天道衛教・自分神話研究会の最終到達系は、宗教による世界平和と倫理立国の実現にある。

 

                                     恐惶謹言頓首頓首。

手天道衛教・創始教主

◆「あとがき」

 わが国の新興宗教アレルギーには凄まじいものがあります。それは一部に害である存在があるからだと思います。私は「あなたの宗教は何ですか?」と尋ねられ、皆様が「衛教です。」と答えた時に、その聞き手から「あぁ衛教なら大丈夫ですね。」とスタッフおよび信者の皆様が相手に納得していただける安心・安全な宗教を構築する目的で立教・公開しました。

人間は唯一無二の自己創出系です。ひとりとして同じ人間は存在しません。手天道衛教ではそのことを   「人間一個人一国家の比喩」として、それはひとつの独立国家として尊重されるべきものとして位置付けています。あなたの人生の主役はあなた自身であって、あくまでもあなたの自分神話の主役はあなたの自我の手天です。あなたはあなたを中心とする世界の中心であって、あなた自身でなければあなたと同じ人生を体感することはできません。唯一無二の自己創出系であるあなたは、時に人生は孤独と感じることがあるかも知れません。それはどんなに筆舌を尽くしてもあなたの人生を他者が100%で体感することは不可能だからです。家族や友人、そして同級生や同期の存在がどうして大切なのかというと、それはあなたと同じ時間と空間を共有した存在だからです。まさに手天たちはあなたと同じ時間と空間を共有するかけがえのない存在です。その点、私はわが手天道衛教はあなたにとってかけがえのない宗教であり、とても頼もしい守護神となると確信しています。例え、あなたが無神論の立場であっても、心の中に手天国家を運営することによって自力本願を推進することは可能です。あなたはまず手天ワールドに遊ぶことによって、その事を体感できるのです。もし、あなたの各手天がそれぞれに信奉する衛教二十神を有する域に達すると、不思議と「神」の効力が高まってきます。「神」は人間が創造した概念ではあるものの、不思議な力をあなたは得ることでしょう。科学的にそれは、あなたがあなた自身を鼓舞した結果なのです。

  でも、人間はひとりでは生きてはゆけません。協働社会に貢献することによって対価を得て生活しているのです。そこで私はあなたにこのことをお伝えいたします。私の手天国家の自分神話の中にも、争いの場面が書き記されているように、私の心の中には優位性を獲得したいという願望によって競争が生じている。だからこそ各手天の家格が、切磋琢磨することによって自我を含む手天は成長してゆくのだと。そして、そうすることによって、実相社会の中でも「衛国」という私の手天国家は栄誉ある地位を獲得できたのであると。しかし、あなたの手天国家と相手の手天国家とが係争した場合、そして自らの判断によってはその状況に優劣がつけられない場合、もしくは自分としては自国の方に正当性があると互いに主張する状況の場合、全ては法の秩序に則って処理されるべき事と判断する理性を保持し続けていただきたいと切に願います。それこそは、ほんの一瞬の、またたった一度だけの手天国家の誤断によって、あなたの人生に不幸が訪れることをどうしても阻止したいからなのです。暴力行為を、自分神話の世界で「戦争行為」と呼ぶならば、衛教創始教主は、この「戦争行為」を一度も行ったことがありません。真に聞いてみて下さい、衛教創始教主と殴り合いの喧嘩をしたことがあるかと。そのような相手は存在しないのです。どうか、私が心血を注いで完成させ、そして皆様が必ず幸福になれるこの手天道衛教・自分神話研究会をおひとりおひとりが教主と同じ目線に立って自覚して、手天国家間の「平和維持」に心掛けて下さい。それが、正義と自由民主主義の宗教である手天道衛教・自分神話研究会が宗教により世界平和と倫理立国・日本を実現する礎であり、730年紀に至った「衛国」の、衛教創始教主からの最後にして最大の願いなのです。個人的には、日本は正義と自由民主主義の代表国家として、非核三原則を法制化して、永世中立国となり、国連の常任理事国を目指して欲しいと思っています。加えて協働社会でも国際社会であっても、自分が尊重されるには他者を尊重する姿勢が必要なのです。そのことご理解いただきたいと思います。古代宗教では世界平和は不可能です。それは2000年経ってできないものは3000年経っても不可能だと思うからです。私は世界を平和にする宗教は、科学の中から生まれると思います。手天道衛教が科学為主、真実の教化、科学と道徳との邂逅を唱えながら、世界平和と倫理立国とを目指す所以です。「神」は人間が創造した概念です。その現実を認めた上で、「概念である神」を必要とする新宗教の中から平和は実現されます。それは、人類を俯瞰して考え、国境や人種や民族や文化や主義や年齢、性別などを超越した理想から生まれます。戦争をしないで平和を守るという二択の中から生まれるのです。つまり、「概念神」を信仰するあなたは、自分自身を信じる人であるということになります。

 皆様に正義と自由民主主義の宗教である手天道衛教・自分神話研究会をご信仰していただきたいと願いますが、殉教は望みません。もちろん、自殺はしてはならない行為です。それを踏まえた上で、寿命による死が殉教と呼称されるのは、歴代の衛教教主のみとさせていただきます。あなたも、あなたも、あなたこそは、どうか幸せな自分神話に生きて下さい。心から私は、そう願います。

2025年3月3日、今在所・崇帝(すうてい)にて、衛教創始教主。

衛国・第59代皇帝・相知皇帝角部内直挙手天治世起筆

丞相・護堂真榊、尚書令兼『手天道衛教正典』主筆・立部和建

2018年(平成30年)7月13日起稿。650掌年、在所・那伽。

衛国・第62代皇帝・天德皇帝角豊内智執手天治世初版発行

2022年(令和4年)9月20日、700年紀、在所・神府(日置億臣)初版。

2023年(令和5年)9月24日、712掌年、在所・崇帝(日置兆端)第2版。

​2025年(令和7年)3月3日、730年、在所・崇帝(日置京鈷)第3版。

​手天道衛教・自分神話研究会 Religion-Ei Hand-fairy method Association to the myth of the personal history
​手天道衛教・自分神話研究会   Hand-fairy method EI-kyou Association for the myth of personal history

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